ご主人様はイケメン三兄弟!?

授業は、完全にちんぷんかんぷんだった。


何をやってるのか、何を言ってるのかすら分からなかった。


難しすぎるっ!!!


「あぁ~、全然分かんなかった。」

あたしは机に突っ伏した。


「あれで?やっぱりお前馬鹿だったんだな。」


満は頬杖をつきながら、見下した表情で言った。


「やっぱりってどういう意味よ。」


突っ伏した状態で、ギロリと睨んでやった。


休み時間に隣の満と話して(喧嘩して!?)いると、クラスの女子がやってきた。


「満様。

その女、誰ですの?朝も一緒に登校していたみたいですし。」



満様って……


しかも、そんな言葉遣いする人、今時いるんだ。


不快感よりも、珍しい動物を見つけたような気持ちになった。



「メイドだけど?」


「メイド!??
ああ、、、メイド……」


女の人は、ジロジロと上から下まであたしを横目で見た。


それにしても、この人化粧濃いなぁ。


髪の毛頑張って巻いてるなぁ。


朝の支度にどのくらい時間かかってるんだろ。


あたしなんて、今日時間なかったからスッピンなのに。



「でも、メイドにしては、言葉使いがおかしくありませんか?

満様に敬語を使わないなんて……何て図々しい。」


まぁ、確かに。こんな奴でも一応ご主人様だからな。


「いいんだよ、こいつはこれで。言ったって聞かねぇんだから。」


「しかしっ!!!」

女の人は眉間に皺を寄せて食い下がった。


「たっく、うっせぇな。分かったら、さっさと行けよ。」