「あ、そういやお前、何やってんの?」
「え?いや、メイドやってますけど。」
「じゃなくて、何で準備してないの?」
「??……何の?」
「何のってお前、今日学校だろ。早く準備しないと俺が遅刻するじゃん。」
「はい??」
嫌な汗が背中を伝う。
「はい?ってお前、この前制服渡しただろうが。」
「いや、貰ったけど、今日からなんて聞いてないし。」
「マジかよー、お前そこは察しろよぉー。」
満は椅子に深く腰を掛けて、椅子の脚を半分浮かせながら呆れた表情で言った。
余りの理不尽さに肩がわなわなと震え出した。
「察しろって……言ってよ!!!!!」



