ご主人様はイケメン三兄弟!?

「あたしのことはまだしも、家族のこと馬鹿にしたら許さないんだから!!!

煮ようが焼こうが殴ろうが勝手だけどね、

あんたなんかに服従するくらいなら、



死んだ方がマシよっ!!!!」



あたしはファイティングポーズで、相手の出方を待っていた。


殴られたら、殴り返してやるつもりだった。


例え力で負けても、死ぬまで抵抗してやる!!そんな気持ちだった。




「満(みつる)!!」


「満お兄ちゃん!!!」


顔面を殴られ、倒れている満(満っていうんだ、初めて知った)に、兄弟二人は駆け寄った。



「お、お前っ・・・・!!!!」


驚きと怒りの表情で見つめられた。




「わぁ!大変だ!!満、血が出てる。これはぁ、手当てをしなければぁ。」


「ほ、本当だ、早く部屋に戻らなきゃね!」


わざとらしく棒読みで会話をすると、驚きで動けなくなった満を抱えて部屋を出ていった。




一番小さい瞬君が、部屋を出る時、手を合わせて「ごめんね」と聞こえないように言っていた。