ご主人様はイケメン三兄弟!?

椅子から立ち上がり、

睨みながらこちらに近付いてきた。



……でかい!180cm以上ありそう。


「お前さぁ、自分の立場分かってんの?」


「メ、メイドですけど……」


「はっ!?お前バイトしに来てるんじゃないんだから。

お前は、俺らに買われたの。

お前は売られたの。分かる??」


う、売られた?


「お前の親父の店を倒産させない代わりに、お前を買ったんだよ。

だから、お前はメイドじゃなくて奴隷。

煮ようが焼こうが俺達の自由なんだよ。」



「そ、そんな……」



「お前は、ここに来た時点で人間じゃないの。

自由とか意思とか一切ないの。分かった?」



怒りで肩が震えた。


人間じゃない??


何様のつもりなの?



歯を食いしばって耐えるので精一杯だった。