ご主人様はイケメン三兄弟!?

フっと気が付いた時には、


手術中の赤いランプを眺めていた。


それまでの記憶がない。


あたしは病院の長椅子に倒れるように座っていて、


隣には、瞬君と優貴さんがいた。



どれくらい時間が経ったのか、


ここまでどうやって来たのか、


いつ瞬君と優貴さんが来たのか、



さっぱり思い出せなかった。



尋ねようにも、言葉を発せなかった。


正確には、発することが恐かった。


一言でも、音を出したら、そのまま全ての感情が口から出てきて、



大きな嗚咽と共に、泣き崩れてしまいそうだったから。




無言の時間。


呼吸さえも気になるくらい、空気は冷たく過敏になっていた。



外からは、雨と雷の音が聞こえる。


本格的に降り始めたらしい。




あたしは、ぼーっと手術中の赤いランプを見つめた。



何もしていないのに、目尻の脇から涙がつたっていた。