ご主人様はイケメン三兄弟!?

「一緒に、ヨーロッパに行かないか?」


あたしは言葉を失った。


ヨーロッパ……


「ヨーロッパを旅して、絵の勉強をしようと思ってる。

留学先は、パリかフィレンツェにしようと思ってる。」


「あ、あたし、

パリとフィレンツェがどこの国かも分からないんですけど……

英語だってしゃべれないのに、ヨーロッパ巡りなんて……」


優貴さんは笑って、


「その心配は、もっともだと思う。
けど、僕がいるから。僕と一緒に人生を歩こう。」


優貴さんは、あたしの手を取って言った。


それって、


プロポーズ??


あたし……




優貴さんの顔が近付く。



キスしようとしているのが分かった。



あたし、



あたしは……







あたしの手を握っている、優貴さんの手の甲に、


一粒の涙が零れた。