手を繋いで隣を歩くだけで、こんなにも近くに感じられるんだ。


ドキドキして、満の顔が見れなかった。


終止うつむき加減だったけど、


こんな気持ち初めてだった。


普通のアスファルトの道を歩いてるのに、特別な所にいるみたいで。


雲の上を歩いてるみたいにフワフワして、何をしゃべってるのかよく分からなかった。


心臓が飛び出そうなくらいドキドキしてたけど、


泣きたくなるくらい幸せな気分だった。



あたし、今この瞬間の為に、家族と離れてきたんだって思えるくらい、


特別な時間だった。