家までは後数百メートルしかなくて、歩いても5分以内には着く距離だったけど、


出来るだけゆっくり歩いた。


手を繋いで歩く時間が少しでも長くなるように。


満の手は大きくて、少し冷たかった。


満の肩があたしのおでこの位置にあって、見上げなければ顔が見えなくて。


満ってこんなにおっきかったんだって、初めて知った。


いつもより小さく感じるあたしの背丈。


全部があたしより大きくて、


男の子って感じがして、


抱きしめられたら、シュークリームみたいに包まれちゃうのかなって思ったら、


なんだかくすぐったかった。