「いつからなんだろなぁ。


お前のこと好きになったの。」


独り言のように呟いた。


「えっ!!??」


突然、好きって言うから、びっくりして立ち止まってしまった。


満は数歩先で立ち止まって、振り返った。



「いつの間にか、どんどんお前に魅かれていってた。


どうしてだろな?」



優しい笑顔。



あたしは、立ち止まったまま動けなかった。



「そんなこと、あたしに聞かないでよ。」


顔が赤くなっている姿を見られるのが恥ずかしくて、わざとぶっきら棒に答えた。



「てか…お前じゃなくて、皐月って呼んでよ……」