部屋のドアを開けると、長いテーブルの奥にご主人様達が座っていた。


壁際にはびっしりと、食器棚が並んでいて、どれも高級そうなアンティークのものばかり。


貴族達がパーティで使うような長テーブルに、三人だけがちょこんと座っているのは、勿体ないかんじがした。



「は、初めまして!鐘梨皐月と申します!よ、宜しくお願いしますっ!!」


大きな声で挨拶をして、勢い良くお辞儀をすると、


「可愛いぃ~!!!あのメイド服をこんなに着こなせる子なんて滅多にいないよ!!」



女の子みたいに大きな目で、

キャラメル色をしたふわふわ髪の美少年が、椅子から立ち上がりこちらに来た。



「僕、金剛持 瞬(こんごうじ しゅん)。中学3年生!宜しくね!」


ニコっと笑うと、綺麗に揃った歯並びが輝いていた。



か、可愛い!!!!可愛すぎる!!!!!



少年が笑うとあたり一面ヒマワリが咲いたように明るくなった。



手を差し伸べられ、「宜しくお願いします。」と言いながら、握手をしようとした途端、


「隙ありっ!!」


ファサっとスカートをめくられた。





「キャーーーーーーーー!!!!!!」




「ピンクか……パンツも可愛いね。でも僕、もうちょっとセクシーなパンツの方が好きだな♪」


「な、な、な……」