ご主人様はイケメン三兄弟！？

その声を聞いた兄弟達が次々と顔を出してきた。


あんな小さな家に、よくこんなに入っていたなと感心するくらい、


人が次から次へと出てきた。


小さい兄弟達があたしの胸に飛び込んできた。


懐かしい。この匂い、このうるささ、この感触。


毎日小さい弟、妹達の面倒を見て、喧嘩して、笑って。


あたしの、大好きな家族。


「皐月！どうしたの！！」


お姉ちゃんとお兄ちゃんの後からお母さんが出てきた。

あんまりいっぱい産んでいるもんだから体系が丸くなってしまっている。

いつものお決まりのクマさんが描かれている赤いエプロンをしていた。


「お母さん！！退院したの！？」


「とっくにしたわよ。家族置いてゆっくり寝るなんてできないからね。」


お母さんらしいなぁ。また無理してないかな。


「あら、隣の人は誰かしら？」


お母さんが満に気付いた。


お母さんに指摘されるまで満の存在を忘れていた。