屋敷の中に入ると大きな肖像画が三つ飾ってあった。
いずれも若い男性の肖像画。
しかも……3人とも超イケメン!!
右が一番若く、あどけない笑顔が、母性本能をくすぐるタイプ。
左が一番大人っぽくて、まさにさわやか王子様という感じ。
そして真ん中が、個人的には一番タイプの顔で、一人だけ笑ってはいないけど、目力があって肖像画でも分かるくらい、圧倒的なオーラを放っていた。
「この肖像画に描かれている三人の男性は、これからお前が仕えるご主人様達じゃ。」
「えっ!?こんなに若い方が社長!??」
「この方々は社長の息子だ。社長は忙しいからめったに日本にはいらっしゃらない。奥様は坊ちゃん達が小さい頃にお亡くなりになった。」
「あ、そうなんですか……」
このご主人様達は、両親とあまり関わらずに育ってるんだ……
どんなに貧乏でも、やっぱりあたしはお父さんとお母さんと皆仲良く暮らしたいな……
なんだかちょっぴり、ご主人様たちが可愛そうになった。