上靴に履き替えて、私達は一気に屋上へ駆け上がった。

「咲希、わかってるね!」

「当たり前!絶対シン兄に折れてもらう。」

私達はここに来る前、打ち合わせをしていた。

咲希が河北に居られて、且つ買収されない方法…。