制服姫

「じゃ、俺そろそろ行くから。」

「あのっ…。」

「…じゃあな。」

トウマさんは人込みに紛れ、すぐに見えなくなってしまった。

また会えますか、とは聞けなかった。

手の中に残るおみくじと、ほんの少し触れたトウマさんの温かさだけが私に残った。