「ついたー!」

電車を乗り継いでやって来たのは、例のテーマパーク。

咲希は子供のようにはしゃいでいる。

「咲希ってば…駅からずっとああなんだから…。」

開園を待つ列に西原くんと並んで、ため息をついた。

チケットはカップル専用。だから入場するまでは付き合ってるふりをしなきゃいけない。