FAKE‐LAKE

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「そういやロジェのおっさん、リアレスクの養護施設に勤めてるんだっけ」

しばし回想にふけっていたニールは思い出したように口を開いた。

「そう。みんなに“お父さん先生”って呼ばれてたよ」

アンジェはニールに林檎をすすめる。すかさず一番大きいのを選ぶ彼を見て欲張りだねと笑う。

「みんなで湖に行って、絵を描いて。楽しかったな」

幸せそうなアンジェの笑顔を見てニールはもう一度ほっとする。

あれから一度も行こうとしなかった湖。レイと出会った場所。そこに行けたという事は。

「……立ち直ったな」

脈絡のないニールの言葉を正確に理解したアンジェは強く頷く。

「やっとね。ニールやおじさんには沢山迷惑かけたけど」

恥ずかしそうに微笑み、アンジェは今度ニールに市で売ってもらう絵を取りにロフトに上がった。