「はよっす! お、画伯お早いですなぁ」
陽気な声が聞こえ、荷物を沢山抱えたニールが居間に上がってきた。
「おはようニール」
「おっ、それ、おれの朝ごはん?」
「そう。二度目のね」
荷物を下ろし、ニールは満面の笑みを浮かべてテーブルについた。スープを飲んで満足そうな溜息をつく。
「アンジェってホント料理上手いよな。おれ、アンジェが女だったら真面目に嫁さんにしたいもん」
ニールのあまり有り難くない褒め言葉にアンジェは笑って言葉を返す。
「僕が女だったらニールのお嫁さんにはならない」
「なんでだよ!」
「だってニール面食いだから。すぐ他の綺麗な女の人にふらふらしそうだもん」
「っかー、よく言うよ」
んな綺麗な顔してるくせに、とニールは口を尖らせた。
「しかも女性にもモテモテなくせにさっ」
そう言って、ニールはテーブルの上に封筒の束を乱暴に置いた。ニールいわく、アンジェ宛のラブレターだ。
「お前の絵を市場で売ってる間、何人の美人にお前の事聞かれた事か。アレンさんって幾つですかとか、アレンさんて恋人いますかとかさ」
『アレン・ウェッジウッド』はアンジェのペンネーム。考えたのはニールだ。
アンジェには言わないが、三人――アンジェとレイ、そして自分――の頭文字をとった名前で結構気に入っている。
「そのうえ、モテてるくせに誰とも付き合おうとしないし。せめておれの嫁さんにくらいなれってんだ」
ニールはわざと音を立ててスープを飲む。彼の無茶苦茶な言い分に、アンジェはつらっとした笑顔で答えた。
「それさ、僕じゃなくて僕の絵がモテてるだけでしょ」
「同じ事だろ! ったく、ムカつくなぁ」
アンジェは封筒を受け取って楽しそうに笑った。
ニールはラブレターだと言うが、中には絵に対する感想や感謝の手紙もあり、アンジェはもらった手紙一つ一つを大切にとっておいている。
陽気な声が聞こえ、荷物を沢山抱えたニールが居間に上がってきた。
「おはようニール」
「おっ、それ、おれの朝ごはん?」
「そう。二度目のね」
荷物を下ろし、ニールは満面の笑みを浮かべてテーブルについた。スープを飲んで満足そうな溜息をつく。
「アンジェってホント料理上手いよな。おれ、アンジェが女だったら真面目に嫁さんにしたいもん」
ニールのあまり有り難くない褒め言葉にアンジェは笑って言葉を返す。
「僕が女だったらニールのお嫁さんにはならない」
「なんでだよ!」
「だってニール面食いだから。すぐ他の綺麗な女の人にふらふらしそうだもん」
「っかー、よく言うよ」
んな綺麗な顔してるくせに、とニールは口を尖らせた。
「しかも女性にもモテモテなくせにさっ」
そう言って、ニールはテーブルの上に封筒の束を乱暴に置いた。ニールいわく、アンジェ宛のラブレターだ。
「お前の絵を市場で売ってる間、何人の美人にお前の事聞かれた事か。アレンさんって幾つですかとか、アレンさんて恋人いますかとかさ」
『アレン・ウェッジウッド』はアンジェのペンネーム。考えたのはニールだ。
アンジェには言わないが、三人――アンジェとレイ、そして自分――の頭文字をとった名前で結構気に入っている。
「そのうえ、モテてるくせに誰とも付き合おうとしないし。せめておれの嫁さんにくらいなれってんだ」
ニールはわざと音を立ててスープを飲む。彼の無茶苦茶な言い分に、アンジェはつらっとした笑顔で答えた。
「それさ、僕じゃなくて僕の絵がモテてるだけでしょ」
「同じ事だろ! ったく、ムカつくなぁ」
アンジェは封筒を受け取って楽しそうに笑った。
ニールはラブレターだと言うが、中には絵に対する感想や感謝の手紙もあり、アンジェはもらった手紙一つ一つを大切にとっておいている。



