FAKE‐LAKE

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「おはよう所長さん! シアナいますか?」

次の日の朝一番、ニールは例の件を尋ねに新聞配達所に飛び込んだ。早くとアンジェに頼まれたし、自分も早く知りたかった。

「おはようニール君。シアナに用かい?」

「はい! ちょっと聞きたい事があって」

所長は悲しげに眉を八の字に寄せ、残念そうに告げた。

「シアナなら先週の木曜日で辞めたよ。何でも故郷のお母さんが倒れてシアナ以外身寄りがないからどうしても帰らなきゃ行けないとかで」

「え、シアナ辞めちゃったんすか?」

だから最近違う配達員が来てたのか。てっきりまた旅行なんだろうと思っていたのに。

「惜しい人材だったよ。仕事は出来るしお客様の評価も良いし」

本当に残念だと、所長は深く溜息をついた。

「もう戻ってこれないそうだ。寂しいな」