「親方お願いです。教えてください、アンジェに何が」
言い切らないうちにニールはアルクに平手打ちされた。
「だから親しくなるなと言ったんだ!」
もう一度叩かれる。アルクが人に手を挙げるのは初めてで、ニールは痛いよりも驚いた。
「こうなるのが不安だったから、お前にこの仕事をさせるのは嫌だったんだ!」
全然話が見えない。ニールは依頼人に目を向けた。
銀縁の眼鏡をかけた、頭の良さそうな青年。もっと偉そうな奴かと思っていたけど、見た所感じは悪くない。
「ニールさんですね」
依頼人は立ち上がり、ニールに深々と頭を下げた。
「いつもアンジェによくしてくださってありがとうございます」
いえ、とニールもつられて頭を下げる。依頼人に会ったらいっぱい文句言ってやろうと思っていたはずなのに、予想外の展開に拍子抜けして言いたかった文句を全部忘れた。
「とにかく、これ以上従業員を危険にさらしたくありません。お断りします」
アルクは依頼人にきっぱりと言う。ニールは慌てて口を挟んだ。
「待って下さい。アンジェに何があったんですか」
「ニール」
アルクの静止も振り切ってニールは依頼人に詰め寄った。
「アンジェに何かあったんですね? 教えて下さい」
依頼人はアルクをちらりと見る。話しても良いか確認するように。
「ニール、止めろ」
「親方」
肩を掴んで引き戻すアルクに、ニールは殴られる覚悟で歯向かった。
言い切らないうちにニールはアルクに平手打ちされた。
「だから親しくなるなと言ったんだ!」
もう一度叩かれる。アルクが人に手を挙げるのは初めてで、ニールは痛いよりも驚いた。
「こうなるのが不安だったから、お前にこの仕事をさせるのは嫌だったんだ!」
全然話が見えない。ニールは依頼人に目を向けた。
銀縁の眼鏡をかけた、頭の良さそうな青年。もっと偉そうな奴かと思っていたけど、見た所感じは悪くない。
「ニールさんですね」
依頼人は立ち上がり、ニールに深々と頭を下げた。
「いつもアンジェによくしてくださってありがとうございます」
いえ、とニールもつられて頭を下げる。依頼人に会ったらいっぱい文句言ってやろうと思っていたはずなのに、予想外の展開に拍子抜けして言いたかった文句を全部忘れた。
「とにかく、これ以上従業員を危険にさらしたくありません。お断りします」
アルクは依頼人にきっぱりと言う。ニールは慌てて口を挟んだ。
「待って下さい。アンジェに何があったんですか」
「ニール」
アルクの静止も振り切ってニールは依頼人に詰め寄った。
「アンジェに何かあったんですね? 教えて下さい」
依頼人はアルクをちらりと見る。話しても良いか確認するように。
「ニール、止めろ」
「親方」
肩を掴んで引き戻すアルクに、ニールは殴られる覚悟で歯向かった。



