FAKE‐LAKE

「じゃ来週な」
 帰り道を行くニールを見送りにレイは外へ出た。ひゅうと吹き抜ける冷たい風に肩を震わせる。
「こら風邪ひくぞ」
「だーいじょうぶっ」
 ニールが見えなくなったら戻るから、とレイは笑った。
「じゃな、レイ」
「うん、またね!」
 坂を下りていくニールの後ろ姿に向かってレイは叫んだ。
「ニール大好き―!!」
 ニールが振り返ると、レイはぴょんぴょん飛びはねながら笑顔で両手を振っていた。




 ――その、笑顔が。
 ニールが見たレイの最後の姿になるなんて、どうしてこの時予測出来ただろう――