FAKE‐LAKE

「じゃ食事は三人分作るね」
 アンジェがそう言うと、レイはぴょんと跳びはねる。
「やった! ニールの話聞くの好きなんだ」
 そう言ってもらえて、おしゃべり好きなニールは嬉しそうだ。彼のトークは妹達に不評でうるさがられているから余計かもしれない。
「じゃあ今日は何の話してやろうかな?」
「んとね、おおばば様の話!」
「え、また?」
 この間ニールが愚痴混じりに話したおおばば様の話をレイはいたく気にいったらしい。
 蜂蜜をくれたのがおおばば様と聞いたからかもしれないけれど。
「だって面白いんだもんばば様」
 レイの満面の笑みをアンジェは嬉しそうに見つめていた。


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「こんにちは」
 三人が昼食を終える頃、シアナがニールの家を訪ねていた。
「あ、シアナお兄ちゃん!」
 いらっしゃい、と出迎えたリルの頭を優しく撫で、しゃがみ込んで目線を合わせる。
「ニールはいる? 今日は仕事かな?」
「それが聞いて」
 リルは内緒話をするようにシアナの耳に口を寄せ、ひそひそ声で話し出した。
「お兄ちゃんね、最近休みの日は必ず出かけるの。お友達の家に行くって言ってるけどね、リルあれはウソだと思う」
 だってね、とさらに小さい声で続ける。
「毎回お泊りなんだよ、怪しいでしょ? 多分女の人のとこ行ってるんだよきっと」
 リルのませた台詞にシアナは苦笑いした。