目の前の公園にはすぐに着いた。
あの車は見えなかった。
「美華もいるから平気だよ。」
力強いその一言は、少し心を落ち着かせた。
そんなに深く考えなくてもいいのに、美華さん後悔しているから優しいのかな。
それとも、お姉さんの事を心配しているのかな。
アタシは手を合わせて握ったり、こする合わせたり…している。
「姉貴!」
ベンチにその人がいた。
バックを横に置き手が体を支えるようにベンチを掴んでいた。
そしてゆっくりとこっちを見る。
その虚ろな目が、アタシの背中を冷たくした。
バックを肩に掛け立ち上がる。
そしてゆっくりと近付いて来る。
異様な雰囲気だった。
前に見たその人とは違うのでは、と疑うほどに。
美華さんもその様子をただ見ているだけだった。

