潤くんからメールが届いた。

ただ今、受験勉強真っ最中。

『俺、勉強のしすぎで倒れるかも』

机に向っている姿が浮んだ。

アタシが付き合っていた潤くんは、大学受験の為一生懸命勉学に励んでいる。

転校が決まって、何も話さず離れてしまった。

でも潤くんは『さよなら』を伝えに来た。

そしてまた『待ってて欲しい』と言われた。

その時、アタシの中にいたヒロ先輩。

だから『待てない』と伝えた。

大人の潤くんは、きっと分ってくれた。

それから友達のようにメールで連絡を取り合っている。

きっと理想的な関係。

潤くんの心が広いから。

アタシもこんな風に潤くんと繋がっていられて嬉しかった。

『また告白するから』って言われたけど、アタシは今のままがいいよ。

自分勝手だとは思うけど、『頼れる先輩』でいて欲しいよ。

『負けるな潤くん!ラストスパート!!』

そんなメールを返信した。

コンコン

誰かがノックした。

誰かな?

きっと亜子だ!

アタシは勢いよくドアを開けた。