先輩に抱き付いた。 ここが歩道だという事も気にせずに。 「ごめんな。イヤだったろう。」 先輩もきつく抱き締めてくれた。 「…信じてる。」 「あぁ、分かってるよ。」 耳元で声がする。 「万桜って、俺にめちゃ惚れるからな。」 「ふふっ。」 先輩に包まれて、笑った。