それからの物語~続・サッカーボールと先輩とアタシ~



先輩に抱き付いた。

ここが歩道だという事も気にせずに。

「ごめんな。イヤだったろう。」

先輩もきつく抱き締めてくれた。

「…信じてる。」

「あぁ、分かってるよ。」

耳元で声がする。

「万桜って、俺にめちゃ惚れるからな。」

「ふふっ。」

先輩に包まれて、笑った。