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トントン…

ノックしたとほぼ同時にドアが開いた。

「も~万桜遅い!」

その速さ、亜子、ドアの前で待ってたとか?

「で?で?どうだった?」

アタシの顔を上目遣いで見つめる。

「!!」

そして左手首を掴まれ、部屋の中に連れ込まれた。

「良かったね、万桜。」

いかなり抱き付いてくる亜子。

「ちょ、ちょっと亜子!」

やっと発した言葉がこれ。

「分かるよ~万桜から幸せオーラ出てる~。」

えっ!?

ホントに?

離れた亜子は、子供のように飛び回る。

アタシ、まだ顔ニヤけているかな?

さっきの先輩の言葉を思い出す。