『俺、今日部活休むから』

電話派の旬磨先輩からのメール。

そして内容がこれ。

『どうしてですか??』

珍しい、先輩が休みなんて。

『卒業式の打ち合わせ。各部で三年生に何かするらしい。』

ふうーん、そういうのもあるんだ。

キャプテンも大変だなぁ。

そう思いながら、返信。

『分かりました!!』

そして…。

『今日、ヒロよろしく。』

ん…??

「え~!!」

アタシが携帯片手に叫んだので、亜子がビックリしていた。

「急にどうしたの??」

静かなお昼休みの教室で、みんなの視線を集めてしまった。

…という事は二人っきり??

ヒロ先輩と!!

アタシ、帰りヒロ先輩だけに送ってもらう…。

「亜子!!大変!!」

早口で事情を話した。

「チャンス到来!!」

亜子はVサインをした。