それからの物語~続・サッカーボールと先輩とアタシ~

「万桜、お疲れ!」

靴を履いている時に、アタシの名前を呼んだのは、潤くん。

「お疲れ様でした!」

キャップなんか被ってる。

「送ってくよ、一緒に帰ろう。」

「え…。」

「ちゃんと許可もらったからさ。」

許可…って誰に?

いつも先輩達がいる校門の前には誰もいなかった。

そっか…。

少しのショックと、少しの安堵。

「車あるんだ!」

潤くんは嬉しそうに鍵を見せた。

「すごい!どうしたの?」

「ははっ、親父のお下がり。新車買ったから、俺に譲ってくれたんだ。」

何度か遠征や試合に行くのに乗せてもらった。

8人乗りのワンボックス。

若葉マークがペタリと張り付いていた。

アタシは助手席で、色んな話しに花を咲かせた。