紛れもなく、その人は潤くんだった。 コーチと向かい合うようにアタシ達は整列した。 隣りにはヒロ先輩がいる。 潤くんは優しくアタシに微笑かける。 髪を短く切っていたが、変らない笑顔。 大学の『合格祝』で、引っ越しを手伝いに行って以来の再会。 男手が欲しいという事でアタシの他に、ヒロ先輩、旬磨先輩、そして実家が近所の元先輩と手伝った。 最近はメールの返事もあまりなかった。 「え~紹介します。今日からコーチとして我がチームに参加してもらう岩城潤さんです。………」 福山コーチは紹介を始める。