それからの物語~続・サッカーボールと先輩とアタシ~



「…だから~。」

バカみたいに作り笑顔のこの女。

阪下万桜。

「ま、そのうちヒロとは別れる事になるから。」

当然。

ヒロは変わってない。

あずにだけ、優しい。

「…好き…なんだ、ヒロ先輩の事。」

だからその顔、ウザいって。

「当り前じゃん。あずが高校生になったら付き合うって約束したんだから。」

一瞬で顔から赤みが消えた。

ショックなんだろうな~。

ごめんね。

でも、ま、諦めて。

あ、行っちゃった。

サヨナラ~。