「最近のサッカー部、どう思う?」

隣りに座る万桜の顔を見ないで聞く。

俺だってこんな事、言いたくはない。

でも確実にみんなの気持ちはバラバラになり始めている。

何人かのメンバーは俺に『何とかしてくれ』と言ってきていた。

「…はい、分って…ます。」

「…それで彼女達には、もう来てくれなくてもいい、って言うよ。」

「それは…!」

「万桜だって、辛いだろ。」

俺の方を見たが、また下を向いてしまった。

『大丈夫です』って、いつもの一言は万桜の口から出てはこない。

「アタシが何とかします!きっと彼女達も、マネージャーになって良かった、って思えるように頑張ります。」