そして不思議な光景。
男の卒業生の元に走り寄る女の子。
確か二年生の、付き合ってる彼女だよね。
楽しそうに言葉を交わし、卒業生はネクタイを外して渡す。
どうするのかな?
学園のネクタイは男女で色が違うのに…?
そして別の場所では、同じように話す男女。
でも男子の方はネクタイに手を当てているが、首を横に振る。
女の子の方は、走り去る。
ネクタイ渡すの断った…感じ?
「万桜!」
旬磨先輩だ。
その光景に夢中になっていた。
「もうすぐヒロ来るから。」
玄関の横の壁に寄り掛かっていたアタシの隣りに旬磨先輩も並ぶ。
「もういいんですか?」
「あぁ、これから先輩達写真撮りまくりだって。」
さっき話していた、バレー部の先輩を見る。
「あ、そうだ旬磨先輩、アレって何かの儀式ですか?」

