「あ、なんだ園田。あんま調子乗ってんじゃねぇぞ。」

そう言ったのは、三浦先輩じゃなかった。

一緒にいた友達の方だった。

俺は名前さえも知らないのに相手は知っている、変な気分だ。

バン!!

三浦先輩が思いっきりテーブルを叩いた音が響いた。

一瞬、時間が止まったようにシン…と静まり、そして何もなかったようにまた動き出す。

でもここにいる全員が、俺達を遠巻きに見ている。

「行こうぜ。」

そのまま立ち上がり、三浦先輩は席を後にした。

以外な反応に、俺は拍子抜けしてしまった。

一緒にいた友達が慌てて三浦先輩を追って行く。