竜は更に強くあたしを抱き締めた。 「美羽…」 「何?」 「ありがとう。」 その言葉と共に、感覚が無くなっていった。 やだ… あたしは竜を掴もうとした。 が、目の前にいる幽霊を掴む事は出来なかった。 どんどん竜が透けていくのが嫌でも分かった。 涙は止まらない。 そのうち視界がぼけてくる。 目の前が白くなってくる。 雪みたいな白。 嫌だ… こんなの嫌だ… こんなの… あたしは一瞬目を閉じた。 怖かった。 何もかも、 終わってしまうのが。 そしてとうとう、 真っ白な壁紙しか見えなくなった。