2LDKのお姫様

「いやオレ、肉あんまり食べなくて。野菜とかあるかな……」



「お、つまらないモノならシオリが作った料理があるぜ」



『つまらない……』



「いえ、とてもヘルシーな」



………………………………



『豆腐とか、野菜炒めだけど、それで良い』



「うん。それもらおうかな。」



結局、大はシオリの手料理を食べるコトになった。



「にしても、やっぱり変な人ですよね。お肉、こんなに美味しいのに」



しゅいろは嬉しそうに食べ続ける



「ホントホント。勿体ないよ」



ホノカもだ。



『…………』



シオリは少しずつ食べてはいるが、どうやら大が気になるらしい。



確かに前々から頻繁に野菜が好きとは言っていたが。



「あ、もしかして大くん。シオリの手料理が食べたかったんでしょ……」



「あー、確かに」



「どうなんだよこの色男」



と大を問い詰める。



『やめなさい』



「だってさ、おかしいですよ。肉嫌いの男子なんて」



「そうそう。さっきもさ、買い物行く前にシオリのこと可愛いとか言ってたしね」