2LDKのお姫様

『え、じゃあ私は関係無いの』



このルールだと確かにシオリは関係が無い。



「いやシオリには特別に別ルールを用意してあるから」



怪しい……。



「シオリが最下位だったら大くんと二人きりで買い物よ」



『はぁ……』



…………………………



「良いじゃんシオリ先生。大好きな人と買い物なんてラッキーラッキー」



しゅいろもグングン乗ってくる。



『でも………』



真っ赤になって小さくなるのがシオリの癖(?)で、特に大のコトになると小さくなる。



「まったく、あんた達はいつまでときめきメモリあってんのよ。しゅいろ、スタート押して」



「じゃあスタート」



『ちょっと』



そんなこんなでレースはスタートしたが……



『………』



結果は丸分かりで、シオリの完敗である。



「じゃあ早速大くんに連絡いれないとね」



そう言ってホノカが明日2時に来いと大に連絡したのだ。