落下点《短編》



ぽた、ぽた、ぽた。


次々に落ちるしずくが、あたしの肌を濡らす。



雨が降る。


世界で一番、愛しいひとが泣いている。


その涙は、ぜんぶぜんぶあたしのせい。





…ねえ、陣ちゃん。


泣かんといて。



ウチな、陣ちゃんのくしゃって笑った顔、すきやねんか。


ウチじゃ、陣ちゃんのこと笑わせてあげられへんのやね。


ウチのせいやね。ごめん。ごめんな。



陣ちゃん。


もっと、いろんなこと話したかった。

もっともっと、いっぱい陣ちゃんと手ぇつなぎたかった。

もっともっともっと、いっぱいすきやって言えばよかった。






…ねえ、陣ちゃん。




ウチ、おかしいかなぁ。




別れよう、そう言われてんのに、


一番悲しい言葉やのにな、







…"愛してる"って、






そう聞こえるよ。
















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