【完】ペテン師との甘い夜

次は佐倉典之との接触だな。



これは、勇治にアポを取ってもらう。



典之は孫である勇治に弱いと聞いている。



だから勇治が好きなようにさせているのだろう。



じゃなきゃ日本の高校を中退しても文句一つ言わないのは、フツーおかしい話だもん。



「祖父さんが今からこっちに迎えを寄越すそうだ。」



「分かった。じゃ、第二ラウンド開始だね。」



ここからがホントの意味での勝負。



計画が失敗しては、オレと勇治はただの罪人だ。