私とDNA上で兄弟なのは…。



「…セキ。」



やっぱり、あの憎たらしいペテン師だったか。



じゃあ、今戸籍で国見夕を名乗ってるアイツは、霧島勇治…か。



「さぁ、反撃の時間だ。」



私の呟きは研究室に無機質に響いた。



真相を聞くときが来た。



この偽造激に終止符を討ってやる。



そう。私の掌で…。



この、茶番劇を、つまらないゲームを、終わらせて見せるわ。