しばらく待つと、赤の外車が近づいて来た。



車からスーツ姿の朱美ちゃんが降りてきた。



「乗って!伊織チャン。」



「えっ…えぇ。」



かなり綺麗な高そうな車に戸惑いながら乗り込む。



「ね、朱美ちゃん、貴方も充分、謎だらけ。」



「何故?」



朱美ちゃんはケラケラと笑って聞き返す。



「だって、仕事、何してるから色んな付き合いがあるわけ?」



ミヒロさんとショウジみたいな情報屋といい、今回のDNA鑑定の頼み先といい、どこで知り合うのか、謎。