どこでどうなったのか、

「大体、セレンはお嬢様なんだから助手だと言わなくたって、
この部屋くらい自前でとれただろう?」

「それではただの個人旅行になってしまいます!」


と、別の話題に変わっていた。しかしそれに当の二人は気付かないでいた。


「はあ……疲れた。明日の昼二時には呪いを取り除くと言うのに、
何をやっているんだか……準備しないと」

「あ、手伝うよ。疲れたなら尚更、早く終わらせたいでしょ?」

「そうだな……手伝ってくれ」

「はいっ」


結局はセレンを助手と認めてしまっている節があるリセであった。

だがセレンの手伝いもあってか、準備も早く終わり、

すぐに眠りに就く事が出来たのも事実である。