※
お会計を済ませて外に出れば、まだ4月と言うこともあり肌寒い。
「椿姫、大丈夫?」
柊さんの声に振り返ると、冬野さんの足元が少しおぼつかない。
「……平気」
「どーみても平気に見えないけど? ね、怜」
「だな」
怜がため息をひとつ吐くと、冬野さんの身体を支えた。
(あ……)
二人の関係がただの友人なのかどうかはわからない。
ただ恋人だと言われても違和感がないくらい、とてもお似合いなことは確かだ。
諦めの悪い私の小さな胸はまたチクンとする。
「椿姫の家、ここから近いから送ってくわ」
「いい。一人で帰れる」
「転んで怪我でもしたら、みんな困るだろ」
「……」
「次から一杯にしとけよ」
「……わかった」
(二人がどんな関係かなんて私には関係ないのに……)
それでも怜のことになれば、やっぱり気持ちはすぐに沈んでいく。
「花ちゃん、家どっち方向」
顔を上げれば柊さんが、首を傾げていた。
「あ……駅のほうです」
「了解。じゃあ僕が送るね」
「そんな、一人で大丈夫です」
「いやいや危ないし、それに僕の家も駅の方だから」
「では……お言葉に甘えて」
私が返事をすると、怜が冬野さんを連れて背を向けたのが見えた。
お会計を済ませて外に出れば、まだ4月と言うこともあり肌寒い。
「椿姫、大丈夫?」
柊さんの声に振り返ると、冬野さんの足元が少しおぼつかない。
「……平気」
「どーみても平気に見えないけど? ね、怜」
「だな」
怜がため息をひとつ吐くと、冬野さんの身体を支えた。
(あ……)
二人の関係がただの友人なのかどうかはわからない。
ただ恋人だと言われても違和感がないくらい、とてもお似合いなことは確かだ。
諦めの悪い私の小さな胸はまたチクンとする。
「椿姫の家、ここから近いから送ってくわ」
「いい。一人で帰れる」
「転んで怪我でもしたら、みんな困るだろ」
「……」
「次から一杯にしとけよ」
「……わかった」
(二人がどんな関係かなんて私には関係ないのに……)
それでも怜のことになれば、やっぱり気持ちはすぐに沈んでいく。
「花ちゃん、家どっち方向」
顔を上げれば柊さんが、首を傾げていた。
「あ……駅のほうです」
「了解。じゃあ僕が送るね」
「そんな、一人で大丈夫です」
「いやいや危ないし、それに僕の家も駅の方だから」
「では……お言葉に甘えて」
私が返事をすると、怜が冬野さんを連れて背を向けたのが見えた。



