恋のエンドロールでキスをして【小説版】

「は?」
「え?」

二人の端正な顔が一斉にこちらを向く。

「私……ずっと映画サークル入りたいと思ってて、私で良かったら脚本担当として入会したいです」

その瞬間、怜が何かを言おうとしたが、柊さんが無理矢理、怜の口を手のひらで覆うと、ガッツポーズをする。

「やったぁ~! じゃあ早速、新歓といきますか~」

「え、新歓?」

「この柊海莉にお任せあれ〜。メンバーに連絡して店も押さえておきまーす。じゃあまずはLINE交換しよ」

「はいっ」

私がスマホを取り出すそばで、怜が頭を抱えている。

「……嘘だろ……」


確かにそう聞こえたし、正直、怜が嫌がっているのに無理やりサークルに入らせてもらうことに罪悪感だってある。

でももう止まれない。


私は怜の盛大なため息を聞こえないフリをしながら、柊さんとLINEを交換した。

止まっていた時計の針が動き出すように、何かが少しずつ、ゆるりと動き出す音がして、この時の私は不謹慎ながらも心が踊るのを感じていた。