恋のエンドロールでキスをして【小説版】

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大学の視聴覚室に来るのは二回目だ。

図書館の何倍もの広さがあり、ひとり掛けスペースは三十席、二人掛けは十席、最大五人が一緒に視聴できるソファー席もある。

また隣接して置かれている本棚にはDVD・ビデオテープ・マイクロフィルムなど、映像の種類も豊富に取り揃えられていた。

「すご……」

オープンキャンパスで一度見学したことはあったが、改めて学生と来れた喜びで胸が高鳴ってくる。


私は視聴している人の邪魔にならないように、DVDのコーナーの前に立った。

そこには卒業生や在校生が制作した映画のDVDが所狭しと並べられている。

(卒業生や在校生のもこんなにたくさん)

(課題の参考にもなるし全部見たいな……)

(いや、でもそうなると時間がいくら合っても足りないよね)

あれこれ考えを巡らせながら、私は厳選して借りるべく、年度の新しい在校生の映画を確認していく。

「これ……」

目に留まったのは、面置きされていた去年の大学ムービーアワードで銀賞を受賞したと書かれた作品だった。

「すごい……去年の大学ムービーアワードで受賞した作品なんだ」


大学ムービーアワードは年に一度開かれており、全国の映画好きな学生たちが制作した映画をこぞって応募する、若手映像クリエイターの登竜門のひとつだ。

毎年、五百ほどの応募があるが、受賞できるのは上位三作品だけだったはずだ。

私はじっくり見ようとそのDVDに手を伸ばす。