恋愛(ピュア)
るこ。/著

- 作品番号
- 1794595
- 最終更新
- 2026/10/19
- 総文字数
- 9,005
- ページ数
- 23ページ
- ステータス
- 未完結
- PV数
- 12
- いいね数
- 1
「歌乃お嬢様、どうされましたか?」
君がふざけているとき
照れたとき、無意識に使う、
あの敬語が大好きだった。
時々苦しそうに胸を押さえる私に、
君は気づいていたのかな?
「ちょっと息が切れただけだよっ」
そうやって小さな嘘をついた私を救うために、
君がもっと残酷な嘘をつくなんて、
思っても見なかったの。
『神様、俺の命なんてどうなってもいいから──』
お守りに刻まれた、黒いヒビ。
それが、君が仕掛けた
「二度目の春」の始まりだった。
桜の雨が止む前に、君の嘘に気づけたら。
満開の桜の下で始まった、
切なすぎる運命の逆転。
「ずっと好きでいて、なんて言わないから」
いやだ、ずっと、大好きだから。
「あの春の記憶を、忘れないで」
──桜の雨が、君を連れ去ってしまう前に。
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