桜の雨が止む前に、君の嘘に気づけたら。







「……はあぁぁっ」




放課後の教室。


他のクラスに比べて、少し早く帰りのSHRが終わったあと。

私は、親友の南野 奏絵とおしゃべりしていた。


私が朝から何度目か分からない大きなため息をつくと、奏絵がフフッと笑った。




「なーに、歌乃。朝からため息何回目ー?」


「……奏絵。……わかるはずないよ……?」


「別に、本気で聞いたわけじゃないけど!?」




ぽすっと軽い音がして、頭の上に奏絵の腕が乗ったのがわかった。


奏絵は、いつも明るくて優しくて、とっても大好きな親友。

入学式で緊張していた私に話しかけてくれて、そしたらクラスも同じで……。

中学校で出会ったとは思えないほど、とっても仲良くなれたんだよ!


今年も、同じクラス──2年1組になれてすごく嬉しいっ!