「どうするらに? ここじゃあ、怒られちゃうらに」
らにちゃんはいつの間にかわたしの肩に乗っている。ここがらにちゃんのお気に入りの場所。なんでか、よくわたしの肩に乗るの。わたしも小さなのころはよくおんぶしてってパパやママにおねだりしていたけれど、らにちゃんもそうなのかもね。
「フィールドワークしましょうよ」
「ふぃーるどわーく?」
「外で調査するって意味」
「おお、なんか楽しそうらに! フィールドワークしようらに!」
らにちゃんをそっと撫でて、わたしは足取りも軽やかに、校庭の隅にあるアスレチック広場へと向かった。こういう時にわたしの地味なファッションは便利。汚れを気にせず気ままに遊べる、いや、調査できるもの。着替えだってお家に帰ればいっぱいあるしさ。
「楽しそうな場所らに! マナちゃん遊んでらにっ!」
アスレチック広場というのは、砂場にジャングルジム、シーソー、登り棒、それに滑り台からブランコまで、いろんな遊具が置いてある校庭にある広場のこと。子供に危険ということで公園に行ってもなんにも遊具が置いてないことが多いのに、こんな広場のある学校は珍しいってパパは言っていた。
「だめよ、今日はフィールドワークのお仕事なんだから」
「お仕事だなんて、なんだかマナちゃんのパパみたいなことを言うらにね」
わたしのパパは獣医さん。普段のお仕事とは別に、休日にまで森で動物の調査をしている。それでついわたしも真似をしたくなってしまった。たまに連れて行ってもらって、パパのお仕事を見ていると、山の中で、わたしや若い学生さんたちとみんなで動物と一緒に遊んでいるだけに見えるのは内緒。それだけみんな動物や自然が好きなんだね。好きなことを仕事にできるのっていいなって思うな。わたしなら漫画家とかパパと同じ獣医さんかな?
でも、大人になった自分のことなんてまだまだ想像ができないよ。いまいちピンとこない。
「うーん、なかなか見つからないわね」
きっとここなら何かあるかなと期待していたのだけれど……。
「ねえ、四色さん、またひとりでロボットと遊んでいるよ」
「誘ってあげたら?」
「えー嫌だぁ、だってぇ、何を考えているのかよくわからないんだも~ん」
同じクラスの女子三人組。みんな活発でおしゃれ、それに可愛いから男子からの人気もあるグループ。そんな彼女たちの無邪気な笑い声が、オレンジ色になった校庭にこだまする。
らにちゃんはいつの間にかわたしの肩に乗っている。ここがらにちゃんのお気に入りの場所。なんでか、よくわたしの肩に乗るの。わたしも小さなのころはよくおんぶしてってパパやママにおねだりしていたけれど、らにちゃんもそうなのかもね。
「フィールドワークしましょうよ」
「ふぃーるどわーく?」
「外で調査するって意味」
「おお、なんか楽しそうらに! フィールドワークしようらに!」
らにちゃんをそっと撫でて、わたしは足取りも軽やかに、校庭の隅にあるアスレチック広場へと向かった。こういう時にわたしの地味なファッションは便利。汚れを気にせず気ままに遊べる、いや、調査できるもの。着替えだってお家に帰ればいっぱいあるしさ。
「楽しそうな場所らに! マナちゃん遊んでらにっ!」
アスレチック広場というのは、砂場にジャングルジム、シーソー、登り棒、それに滑り台からブランコまで、いろんな遊具が置いてある校庭にある広場のこと。子供に危険ということで公園に行ってもなんにも遊具が置いてないことが多いのに、こんな広場のある学校は珍しいってパパは言っていた。
「だめよ、今日はフィールドワークのお仕事なんだから」
「お仕事だなんて、なんだかマナちゃんのパパみたいなことを言うらにね」
わたしのパパは獣医さん。普段のお仕事とは別に、休日にまで森で動物の調査をしている。それでついわたしも真似をしたくなってしまった。たまに連れて行ってもらって、パパのお仕事を見ていると、山の中で、わたしや若い学生さんたちとみんなで動物と一緒に遊んでいるだけに見えるのは内緒。それだけみんな動物や自然が好きなんだね。好きなことを仕事にできるのっていいなって思うな。わたしなら漫画家とかパパと同じ獣医さんかな?
でも、大人になった自分のことなんてまだまだ想像ができないよ。いまいちピンとこない。
「うーん、なかなか見つからないわね」
きっとここなら何かあるかなと期待していたのだけれど……。
「ねえ、四色さん、またひとりでロボットと遊んでいるよ」
「誘ってあげたら?」
「えー嫌だぁ、だってぇ、何を考えているのかよくわからないんだも~ん」
同じクラスの女子三人組。みんな活発でおしゃれ、それに可愛いから男子からの人気もあるグループ。そんな彼女たちの無邪気な笑い声が、オレンジ色になった校庭にこだまする。


