なるほど、これなら犯罪にもならないし、堂々と調査ができる。さすが優海さん
結局、今日はその後みんなでゲームセンターに行ったり、ショッピングをしたりした。こんなわたしとずっと友達でいてくれる。その理由がまだよくわからない。こころのどこかで裏切られる怖さがまだある。でも、ふたりと一緒なら平気かもしれない、そう思えた。
わたしは浴室でシャワーを頭から浴びながら二人が仲良くしてくれる理由を考えていたんだ。
「もしかして……大切な友達ってあの二人みたいなことを言うのかな……」
こうして頭からシャワーを浴びていると滝で修行をする僧侶にでもなった気分で、なんだか落ち着いて考えられる。こういう悩みはなかなか家族には言えない。シャワーを止めたわたしは、ピンク色に上気してほてったからだを白いバスタオルで包んだ。
洗面所の鏡の前に立って、風香ちゃんのスタイルと自分を比べてみる。
「……風香ちゃんはスタイル良くていいなぁ」
風香ちゃんは恋とかしてるのかな? できたら女子トークとかもしてみたい。
少しずつ大人になっていくからだがこわいようなはずかしいような、いわゆる女の子にしかわからない悩みというのがあって、そういうことが相談できる友達に憧れている。
ただ、口が軽い子は嫌だし、陰で悪口を言うようなタイプは絶対にムリだ。奥手なわたしでも普通の女の子みたいにコイバナとかガールズトークができるのかな。
それに、ハッカーチーム……まだよくわからない。
わたしは頭でっかちで視野が狭いのかもな……。
「いつまでそのペタンコのからだを見ているニャ?」
「ニャーちゃん! いつからそこにいたの!? ってか、こういうのをペタンコじゃなくてシンデレラバストって言うんだからね!」
「そんなこと知るかニャ! こ、こら、ぬれた手でオレに触るニャ! らにが呼んでるニャ!」
らにちゃんが? 一体なんの話だろう。ペタペタと床を鳴らしながら階段を上がって部屋に入る。
「どうしたの?」
「風香ちゃんから急ぎのメールが届いているらに!」
「ええっ!?」
From 群上風香
To 四色愛花
要件を簡単にまとめるとかなりヤバイことになっています。現在モノスバルのコンピューターが乗っ取られ、顧客情報が大量に流出しています。それと、電子書籍のデータもかなりの損害を受けています。国際的ハッカー集団による事件だとか、海外からの日本企業へのサイバー攻撃だとか言われています。JSN取材の許可は取れました。編集者の仲間ならモノスバル社内に潜入することができるはずです。仲間だよね? 一応、社員証と予告状を作りました。作戦決行は明日の放課後です。詳しくはJSNのSNSを見てください。ハッカーチーム『ショコラ』がこの事件を解決すると予告しました。
「ど、どういうこと?」
あわてて、パソコンでJSN、アカウント、ショコラで検索する。フォロワーは一桁。みんなこのアカウントが本物のハッカーチームだとは思っていないみたい。そりゃそうだよね。よくいる自称未来人みたいに怪しすぎるもんね。
「目立ちたがりなところが風香ちゃんらしいな」
From 四色愛花
To 群上風香
わたし、何が正しいとかよくわからないけれど、二人を信じます。二人ともっと仲良くなりたいです。編集者の件、ありがとう。ハッカーチーム『ショコラ』のアカウント見たよ。かわいい名前だけど誰からも本物のハッカーだって信じてもらえてないね。わたしはあんまり派手なのは好きじゃないけれど、今回の事件、三人で解決しようね! 謎のあるところに四色愛花ありなんだから、風香編集長には負けないよ!
「これでよしと」
キーボードのEnterキーを押す。
「マナちゃん、いいのからに?」
「うん。わたしなりにハッカーのことを調べてみたんだけどさ、ハッカーは特定のリーダーがいないんだってさ。事件の度にリーダーやメンバーが変わるの。だから、別に全ての事件で協力するつもりはないよ。いやなことなら協力しないもん」
わたしの言葉にらにちゃんは驚いているようだった。ころころと机の上を転がっている。
「マナちゃん、ちょっと変わったかもしれないらに」
自分ではよくわからない。そうかな? でも……少しは柔軟に物事を考えられるようになったのかもしれないな。
結局、今日はその後みんなでゲームセンターに行ったり、ショッピングをしたりした。こんなわたしとずっと友達でいてくれる。その理由がまだよくわからない。こころのどこかで裏切られる怖さがまだある。でも、ふたりと一緒なら平気かもしれない、そう思えた。
わたしは浴室でシャワーを頭から浴びながら二人が仲良くしてくれる理由を考えていたんだ。
「もしかして……大切な友達ってあの二人みたいなことを言うのかな……」
こうして頭からシャワーを浴びていると滝で修行をする僧侶にでもなった気分で、なんだか落ち着いて考えられる。こういう悩みはなかなか家族には言えない。シャワーを止めたわたしは、ピンク色に上気してほてったからだを白いバスタオルで包んだ。
洗面所の鏡の前に立って、風香ちゃんのスタイルと自分を比べてみる。
「……風香ちゃんはスタイル良くていいなぁ」
風香ちゃんは恋とかしてるのかな? できたら女子トークとかもしてみたい。
少しずつ大人になっていくからだがこわいようなはずかしいような、いわゆる女の子にしかわからない悩みというのがあって、そういうことが相談できる友達に憧れている。
ただ、口が軽い子は嫌だし、陰で悪口を言うようなタイプは絶対にムリだ。奥手なわたしでも普通の女の子みたいにコイバナとかガールズトークができるのかな。
それに、ハッカーチーム……まだよくわからない。
わたしは頭でっかちで視野が狭いのかもな……。
「いつまでそのペタンコのからだを見ているニャ?」
「ニャーちゃん! いつからそこにいたの!? ってか、こういうのをペタンコじゃなくてシンデレラバストって言うんだからね!」
「そんなこと知るかニャ! こ、こら、ぬれた手でオレに触るニャ! らにが呼んでるニャ!」
らにちゃんが? 一体なんの話だろう。ペタペタと床を鳴らしながら階段を上がって部屋に入る。
「どうしたの?」
「風香ちゃんから急ぎのメールが届いているらに!」
「ええっ!?」
From 群上風香
To 四色愛花
要件を簡単にまとめるとかなりヤバイことになっています。現在モノスバルのコンピューターが乗っ取られ、顧客情報が大量に流出しています。それと、電子書籍のデータもかなりの損害を受けています。国際的ハッカー集団による事件だとか、海外からの日本企業へのサイバー攻撃だとか言われています。JSN取材の許可は取れました。編集者の仲間ならモノスバル社内に潜入することができるはずです。仲間だよね? 一応、社員証と予告状を作りました。作戦決行は明日の放課後です。詳しくはJSNのSNSを見てください。ハッカーチーム『ショコラ』がこの事件を解決すると予告しました。
「ど、どういうこと?」
あわてて、パソコンでJSN、アカウント、ショコラで検索する。フォロワーは一桁。みんなこのアカウントが本物のハッカーチームだとは思っていないみたい。そりゃそうだよね。よくいる自称未来人みたいに怪しすぎるもんね。
「目立ちたがりなところが風香ちゃんらしいな」
From 四色愛花
To 群上風香
わたし、何が正しいとかよくわからないけれど、二人を信じます。二人ともっと仲良くなりたいです。編集者の件、ありがとう。ハッカーチーム『ショコラ』のアカウント見たよ。かわいい名前だけど誰からも本物のハッカーだって信じてもらえてないね。わたしはあんまり派手なのは好きじゃないけれど、今回の事件、三人で解決しようね! 謎のあるところに四色愛花ありなんだから、風香編集長には負けないよ!
「これでよしと」
キーボードのEnterキーを押す。
「マナちゃん、いいのからに?」
「うん。わたしなりにハッカーのことを調べてみたんだけどさ、ハッカーは特定のリーダーがいないんだってさ。事件の度にリーダーやメンバーが変わるの。だから、別に全ての事件で協力するつもりはないよ。いやなことなら協力しないもん」
わたしの言葉にらにちゃんは驚いているようだった。ころころと机の上を転がっている。
「マナちゃん、ちょっと変わったかもしれないらに」
自分ではよくわからない。そうかな? でも……少しは柔軟に物事を考えられるようになったのかもしれないな。


