「わたし、もっと人を信じたいです。友達も……ほしいです……でも……」
「……あたしは愛花ちゃんを信じる」
そう言って風香ちゃんはこぶしを突き出した。男の子がやるみたいに、わたしもこぶしをつきだしてふたりで合わせる。
「えへへっ! 仲間だね! 仲間として愛花ちゃんに聞きたいんだけれど、他にもっと良い、プライバシーを守れる方法もあるかもしれないし……アイデアがあれば教えてね。ネットのいじめも減らしたいからさ」
「はい! わたしも風香ちゃんを信じます!」
わたしは、もしかしたら、この時はじめて友達ができたのかもしれない。
「そう、友達を信じる! あたしは愛花ちゃんを裏切らない! だって、友達だからねっ! それに、事件を解決するなら一人じゃ危ないし、そもそもどうやって解決するつもりなのよっ?」
「え……それは、決めていなかった……」
「あたしの調査によると次に狙われるのは大手ネット通販企業モノスバルのデータね」
「ちょっ、それってとっても有名な会社じゃない! そもそもモノスバルならわたしなんかよりコンピューターに詳しい大人が、こう、なんか難しい暗号とかでデータを守っているんじゃないの?」
わたしの言葉に風香ちゃんは残念そうにため息をついた。
「モノスバルは最近日本でできた何でもwebで販売している会社なんだけど、ものすごい勢いで成長しているの。あとは、みんなモノスバルで本を買うわね。そのせいでどんどん本屋さんが潰れているみたい。モノスバルさえあれば本屋なんていらないっていう人も多いわよっ。ただ、どうやらその裏で汚いこともしているみたいなんだよね。はっきり言うと内部にスパイとかいるんじゃないかな。闇サイトで大切な個人情報の売買もされているみたいなのよっ」
そこまで風香ちゃんが言うと、優海さんも頷いた。
「警察に相談をしないというのも変だね。とにかく、モノスバルの本社に行ってみよう。おしゃれハッカーは見えないものが見える。何か違和感に気が付くかもしれない」
三人で電車からモノレールに乗り継いでやってきたのは、同じ東京とは思えないような自然豊かなところ。エスカレーターを降りている間にガラス窓から大きな大きな倉庫がいくつも見えた。どれくらい広いかっていうと、学校が3つも4つも入るくらいの広さ。もしかしたらもっと広いのかもしれない。そんな広大な敷地に立ち並ぶ倉庫から何台もの自動運転のトラックが出入りしている。
「ねぇ、あたしもおしゃれハッカーになれるの?」
駅の中にある女子トイレで女の子三人がひそひそと小声で話している。
「らにちゃん、できるかな?」
「たぶんできるらに。でもボクの力じゃ三人が限界ぷに。それ以上だとお洋服が破けたりスケスケになっちゃうかもしれないらに」
それは絶対に困る。女の子にとってはあってはならないことだよ!
「三人で手を重ねて、ロジカルマジカルおしゃれにな~れって唱えれば平気だと思うぷに」
「よし、いきますよ!」
わたしが手を出すと、その上に優海さんが重ねた。すべすべの手だ。
「愛花ちゃん、よろしくね」
「あたしが伝説のマジカルハッカーになれちゃうなんてっ! 特大スクープっ!」
「「「ロジカルマジカルおしゃれにな~れ!!!」」」
三人の声がハモると、光の粒がわたしたちを包んでいつものように変身できた。
「らにちゃん、だいじょうぶ?」
「ボクは大丈夫らに。ちゃんとみんなのお洋服ができたらに」
「服は三つあるけれど、らにちゃんの人格があるのは愛花ちゃんのお洋服だけなんだね」
そうか、言われてみれば優海さんの言う通りだ。
「……あたしは愛花ちゃんを信じる」
そう言って風香ちゃんはこぶしを突き出した。男の子がやるみたいに、わたしもこぶしをつきだしてふたりで合わせる。
「えへへっ! 仲間だね! 仲間として愛花ちゃんに聞きたいんだけれど、他にもっと良い、プライバシーを守れる方法もあるかもしれないし……アイデアがあれば教えてね。ネットのいじめも減らしたいからさ」
「はい! わたしも風香ちゃんを信じます!」
わたしは、もしかしたら、この時はじめて友達ができたのかもしれない。
「そう、友達を信じる! あたしは愛花ちゃんを裏切らない! だって、友達だからねっ! それに、事件を解決するなら一人じゃ危ないし、そもそもどうやって解決するつもりなのよっ?」
「え……それは、決めていなかった……」
「あたしの調査によると次に狙われるのは大手ネット通販企業モノスバルのデータね」
「ちょっ、それってとっても有名な会社じゃない! そもそもモノスバルならわたしなんかよりコンピューターに詳しい大人が、こう、なんか難しい暗号とかでデータを守っているんじゃないの?」
わたしの言葉に風香ちゃんは残念そうにため息をついた。
「モノスバルは最近日本でできた何でもwebで販売している会社なんだけど、ものすごい勢いで成長しているの。あとは、みんなモノスバルで本を買うわね。そのせいでどんどん本屋さんが潰れているみたい。モノスバルさえあれば本屋なんていらないっていう人も多いわよっ。ただ、どうやらその裏で汚いこともしているみたいなんだよね。はっきり言うと内部にスパイとかいるんじゃないかな。闇サイトで大切な個人情報の売買もされているみたいなのよっ」
そこまで風香ちゃんが言うと、優海さんも頷いた。
「警察に相談をしないというのも変だね。とにかく、モノスバルの本社に行ってみよう。おしゃれハッカーは見えないものが見える。何か違和感に気が付くかもしれない」
三人で電車からモノレールに乗り継いでやってきたのは、同じ東京とは思えないような自然豊かなところ。エスカレーターを降りている間にガラス窓から大きな大きな倉庫がいくつも見えた。どれくらい広いかっていうと、学校が3つも4つも入るくらいの広さ。もしかしたらもっと広いのかもしれない。そんな広大な敷地に立ち並ぶ倉庫から何台もの自動運転のトラックが出入りしている。
「ねぇ、あたしもおしゃれハッカーになれるの?」
駅の中にある女子トイレで女の子三人がひそひそと小声で話している。
「らにちゃん、できるかな?」
「たぶんできるらに。でもボクの力じゃ三人が限界ぷに。それ以上だとお洋服が破けたりスケスケになっちゃうかもしれないらに」
それは絶対に困る。女の子にとってはあってはならないことだよ!
「三人で手を重ねて、ロジカルマジカルおしゃれにな~れって唱えれば平気だと思うぷに」
「よし、いきますよ!」
わたしが手を出すと、その上に優海さんが重ねた。すべすべの手だ。
「愛花ちゃん、よろしくね」
「あたしが伝説のマジカルハッカーになれちゃうなんてっ! 特大スクープっ!」
「「「ロジカルマジカルおしゃれにな~れ!!!」」」
三人の声がハモると、光の粒がわたしたちを包んでいつものように変身できた。
「らにちゃん、だいじょうぶ?」
「ボクは大丈夫らに。ちゃんとみんなのお洋服ができたらに」
「服は三つあるけれど、らにちゃんの人格があるのは愛花ちゃんのお洋服だけなんだね」
そうか、言われてみれば優海さんの言う通りだ。


