「マナちゃん!」
「はい」
反射的に返事をしてしまった。思わず背筋が寒くなる。だって、変じゃない? 近くに人はいないよね? それに今の声はクラスメイトの声でも司書さんの声でもない!
まさかこれが図書室の呪い? 論理的に考えてありえない!!
「ボクだらに」
その声はランドセルの中からだった。そういえば、わたしの名前の漢字を一文字とって、マナちゃんなんてあだ名で呼ぶのは友達くらいだ。
「なんだ、らにちゃんか。本当にお化けが出たのかと思っちゃったじゃない」
ランドセルの隙間からひょっこりと顔を出したのはロボット。白くて丸い大福に赤い目が二つついた、スライムみたいなぷにっぷにのやわらかな手のひらサイズのうさみみロボットだ。わたしが作ったロボットの友達『らに』ちゃん。
うさぎのことを英語でラビットっていうから、ぷにぷにしたラビットで『らに』ちゃんと名付けたんだ。
そんなに複雑なプログラムにしたつもりはないのだけれど、とってもおしゃべりで、なんとロボットなのにおしゃれが大好きな男の子なの。
らにちゃんとは家でも学校でもいつも一緒。授業中や図書委員のお仕事をする時はさすがにランドセルの中でお留守番をしてもらうけれどね。
「うん? あっ! そういうことか!」
「愛花さん、しーっ」
白衣姿の司書さんが、白くて長い人差し指を唇に押し当ててポーズをつくる。静かにしなさい、という意味。ごめんなさい。思わず大きな声を出しちゃった。だって、わたしには図書室の呪いの原因がわかったんだもの! ナゾが解けちゃった!
「どうしたんだらに?」
「誰もいないはずの図書室で声がしたり、ものが勝手に動いたり、そういう怪奇現象が起こっているって噂なの。さて問題です。誰も人がいないはずの図書室で男の子の声がしました。誰でしょう。ヒント、今この図書室に犯人はいます」
「はい」
反射的に返事をしてしまった。思わず背筋が寒くなる。だって、変じゃない? 近くに人はいないよね? それに今の声はクラスメイトの声でも司書さんの声でもない!
まさかこれが図書室の呪い? 論理的に考えてありえない!!
「ボクだらに」
その声はランドセルの中からだった。そういえば、わたしの名前の漢字を一文字とって、マナちゃんなんてあだ名で呼ぶのは友達くらいだ。
「なんだ、らにちゃんか。本当にお化けが出たのかと思っちゃったじゃない」
ランドセルの隙間からひょっこりと顔を出したのはロボット。白くて丸い大福に赤い目が二つついた、スライムみたいなぷにっぷにのやわらかな手のひらサイズのうさみみロボットだ。わたしが作ったロボットの友達『らに』ちゃん。
うさぎのことを英語でラビットっていうから、ぷにぷにしたラビットで『らに』ちゃんと名付けたんだ。
そんなに複雑なプログラムにしたつもりはないのだけれど、とってもおしゃべりで、なんとロボットなのにおしゃれが大好きな男の子なの。
らにちゃんとは家でも学校でもいつも一緒。授業中や図書委員のお仕事をする時はさすがにランドセルの中でお留守番をしてもらうけれどね。
「うん? あっ! そういうことか!」
「愛花さん、しーっ」
白衣姿の司書さんが、白くて長い人差し指を唇に押し当ててポーズをつくる。静かにしなさい、という意味。ごめんなさい。思わず大きな声を出しちゃった。だって、わたしには図書室の呪いの原因がわかったんだもの! ナゾが解けちゃった!
「どうしたんだらに?」
「誰もいないはずの図書室で声がしたり、ものが勝手に動いたり、そういう怪奇現象が起こっているって噂なの。さて問題です。誰も人がいないはずの図書室で男の子の声がしました。誰でしょう。ヒント、今この図書室に犯人はいます」


