「え、らにちゃんて他の人のお洋服にもなれるの?」
「もちろんらに! マナちゃんのママはいーっぱいお洋服のデータを残しているらに」
そっか、もしかしたらわたしが大きくなった時に着られるようにって沢山のお洋服を用意してくれたのかしら。だとしたら、もの凄く嬉しい。
「マナちゃんはロボットの僕に言ったらに、特別な子だよって……だから、僕も言うらに。マナちゃんも特別な子なんだらに」
あーもう、わたしってば自分のことが嫌いになっちゃうところだった。自分に自信がなくて……。わたしは目立たない地味な女の子かもしれない、歌だって下手かもしれない、でも譲れないものがある。わたしは子供っぽいかもしれないけれど悪が大っ嫌いだ。ズルも卑怯もいじめも嫌い。これは譲れない。今、目の前で人を困らせている悪い奴がいる。わたしがそいつを懲らしめることができる。いや、論理的に考えて、それはわたしにしかできないことだ。みんなの前で歌うなんてとっても勇気がいることだし、もしかしたらバカにされるかもしれない……でも……それでもいい!!!
「わたし、歌う!」
力強く一歩を踏みだした。とっても勇気の必要な一歩。
「ふたりの手を重ねて、ロジカルマジカルおしゃれにな~れ、って呪文を唱えるんだぷに!」
ステージへと駆け上がったわたしと優海さんはしっかりと手をつなぐ。
「「ロジカルマジカル……おしゃれにな~れ!!」」
わたしの大きいだけの声に、優海さんがあたたかくってどこかやさしさのある声を重ねてくれた。
重ねた手が光に包まれると空高く星が舞い上がって夜空に大きな花火が開いた。放物線にひろがる光の尾は優海さんを包む。何事かと大勢の人たちがステージに注目した。それをさえぎるようにしているのはクマさんみたいな山路警部たち。
警察のみんなが協力して交通整理をして事故を防いでくれている。そんな様子がステージから見えた。それと同時に檻に閉じ込められた珍しい動物を観察するような何百もの視線がわたしたちに突き刺さる。だけど、わたしはひとりじゃないんだって思えたよ。隣に優海さんがいてくれたから。
「あのひとイケメンじゃない!?」
「隣の子も超かわいい!!」
「なになに? ゲリラライブ? あの人たちって芸能人?」
優海さんは……や、これ、刺激が強すぎる……。白いマントのわたしとは対照的に黒い羽がいくつもついたフード付きのコート、青いシャツの開いた胸元にはシルバーアクセサリー。下はヴィジュアル系の黒いパンツに厚底のブーツを履いていた。まるでゲームの世界から飛び出してきたキャラだよ!!
「普段の僕とはだいぶ印象の違う服だね。でも、こういうのも悪くないよ。さぁ、悪を成敗する時間だ」
成敗だなんて、こんな格好をしていても優海さんは変わらないな。
「もちろんらに! マナちゃんのママはいーっぱいお洋服のデータを残しているらに」
そっか、もしかしたらわたしが大きくなった時に着られるようにって沢山のお洋服を用意してくれたのかしら。だとしたら、もの凄く嬉しい。
「マナちゃんはロボットの僕に言ったらに、特別な子だよって……だから、僕も言うらに。マナちゃんも特別な子なんだらに」
あーもう、わたしってば自分のことが嫌いになっちゃうところだった。自分に自信がなくて……。わたしは目立たない地味な女の子かもしれない、歌だって下手かもしれない、でも譲れないものがある。わたしは子供っぽいかもしれないけれど悪が大っ嫌いだ。ズルも卑怯もいじめも嫌い。これは譲れない。今、目の前で人を困らせている悪い奴がいる。わたしがそいつを懲らしめることができる。いや、論理的に考えて、それはわたしにしかできないことだ。みんなの前で歌うなんてとっても勇気がいることだし、もしかしたらバカにされるかもしれない……でも……それでもいい!!!
「わたし、歌う!」
力強く一歩を踏みだした。とっても勇気の必要な一歩。
「ふたりの手を重ねて、ロジカルマジカルおしゃれにな~れ、って呪文を唱えるんだぷに!」
ステージへと駆け上がったわたしと優海さんはしっかりと手をつなぐ。
「「ロジカルマジカル……おしゃれにな~れ!!」」
わたしの大きいだけの声に、優海さんがあたたかくってどこかやさしさのある声を重ねてくれた。
重ねた手が光に包まれると空高く星が舞い上がって夜空に大きな花火が開いた。放物線にひろがる光の尾は優海さんを包む。何事かと大勢の人たちがステージに注目した。それをさえぎるようにしているのはクマさんみたいな山路警部たち。
警察のみんなが協力して交通整理をして事故を防いでくれている。そんな様子がステージから見えた。それと同時に檻に閉じ込められた珍しい動物を観察するような何百もの視線がわたしたちに突き刺さる。だけど、わたしはひとりじゃないんだって思えたよ。隣に優海さんがいてくれたから。
「あのひとイケメンじゃない!?」
「隣の子も超かわいい!!」
「なになに? ゲリラライブ? あの人たちって芸能人?」
優海さんは……や、これ、刺激が強すぎる……。白いマントのわたしとは対照的に黒い羽がいくつもついたフード付きのコート、青いシャツの開いた胸元にはシルバーアクセサリー。下はヴィジュアル系の黒いパンツに厚底のブーツを履いていた。まるでゲームの世界から飛び出してきたキャラだよ!!
「普段の僕とはだいぶ印象の違う服だね。でも、こういうのも悪くないよ。さぁ、悪を成敗する時間だ」
成敗だなんて、こんな格好をしていても優海さんは変わらないな。


